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2011年8月3日水曜日

CT、PT(VT)の負担とは何か

CTは1次巻線がない、しいて言えばBus Barそのものが1回巻の1次巻線である。CTの2
次側になにも負荷を接続せず(2次電流は0)にしておくと、この事にかかわらず1次側
BusBar)には大電流が流れている。この大電流が2次側を励磁するがこの励磁にみあっ
た2次電流が流れてくれない、そうすると過励磁となり、CT2次側に高電圧発生する。
1次電流が大きければCTは大きな音を出し、長時間CTの2次側を開放しておくと過熱して
焼けてしまう。


もしCTの2次側を短絡しておけば過励磁とならず、何の問題もおきない。CTの2次に
直列に負荷(メ-タ-、継電器等)を接続して行きます。
始めに1個、次に2個とどんどん負荷を増やしていくと、CT2次側の抵抗がどんどん増えていく、要するに2次側の開放にどんどん近ずいて行く事になる、このどこまで抵抗を増やしていけるかの限度をCTの負担という。

 PTCTと逆の考えかたでよい、(変圧器と同じ考えかた、)PTの2次側を開放して
もかまわない。もし短絡すればPTは焼けてしまう。
 PTの2次側には並列に負荷(メ-タ-、継電器等)を接続していくと、始めに1個、次に
2個とどんどん負荷を増やして行くと、PT2次側の抵抗がどんどん減っていく、要するに2
次側の短絡にどんどん近ずいていっていますね、このどこまで抵抗を減らしていけるかの限
度をPTの負担という。

メ-カ-のカタログをみると
 CT負担(VA5,15,25,40,100とあります、PT負担(VA15,25,50,100,200とあります、電圧
計、電流計も消費(VA)とあります、力率計は消費(VA)電圧回路電流回路の2つが書い
てあります。要するに負荷の負担の合計がCT,PTの負担を超えてはならないのです。
CTの場合CTの電線又はケーブルの負担(I^2Rで計算すること)(Iは5A若しくは1A)も当然
加えなければならない。


 CTは1次側に定格電流値以上の電流が流れるとCTは磁気飽和を起こす。その結果瞬
時要素の誤差が増える。又CT2次電流引きはずし方式のOCRを使用しているとCT容量が
過大であったり、2次負担が極端に小さいと大きな事故電流をOCRのトリップ接点が開放す
る事になり、接点の損傷を招く。

 CTの容量の目安として
   CTの容量 ((瞬時要素の設定値/5)の2乗)x(OCRの消費VA/((CTの過電流設定)の2乗)VA

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