6.6kV側に付けた時
6.6kV側にコンデンサーを設置した時、簡単のためにリアクトル無しとする。
低圧側で発生した高調波は変圧器から電源側とコンデンサーに流れ込むが、その分流量
は%Zに反比例する。電源側で√3×12.5(kA)×6.6kV=143000(kVA)基準で%Z=100%、
コンデンサーは100(kkVA)基準で%Z=100%.だから100kVAで基準統一すると、電源側
は100/1430=0.07%、コンデンサーは%Z=100%、今高調波が全て第5調波だとすれば電源
側%Z=0.07×5=0.35%、コンデンサー側が100/5=20%、すなわち0.35%と20%では第5調
波はほとんど(98%)電源側に流れていき、コンデンサーの高調波吸収効果は全く期待でき
ない。
高調波発生源からみると今度は変圧器とコンデンサーが並列となる。基準値100kKVAで電源側%Zは%Z=0.07%、変圧器は%Z=5/4=1.25%合計%Z=1.32%、コンデンサーは100%。同じく第5調波だけとすると電源側は1.32×5=6.6%、コンデンサーは100/5=20%、従ってコンデンサーには24.8%の第5調波電流が流れ込む。従ってコンデンサーの高調波吸収効果は大きい。
6%のリアクタンスが付いている時はリアクタンスが6×5=30%、コンデンー100/5=20%
で合計%Zは10%となるから6.6%と10%に見合いでコンデンサーには40%の第5調波が流れ込
む。同じく高調波吸収効果は大きい。
従って現在殆どに6.6kV受電の需要家がコンデンサーを6.6kVに付けているのは、電力会社
にとって最悪なのだ。高調波は流れ込んでくるし、フェランチ効果で末端電圧が上がるし
と、何故この様なシステムにしたのか全く意味不明。この様なシステムを取っているのは日
本だけだと思う。東南アジアはコンデンサーを低圧においている。
0 件のコメント:
コメントを投稿