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2011年8月2日火曜日

高調波(6)高調波対策としてコンデンサーを付けるのは低圧側に接続するべき。

6.6kV側に付けた時
6.6V側にコンデンサーを設置した時、簡単のためにリアクトル無しとする。
 低圧側で発生した高調波は変圧器から電源側とコンデンサーに流れ込むが、その分流量
は%Zに反比例する。電源側で√3×12.5(kA)×6.6V=143000(kVA)基準で%Z=100%、
コンデンサーは100(kkVA)基準で%Z=100.だから100VAで基準統一すると、電源側
100/14300.07%、コンデンサーは%Z=100%、今高調波が全て第5調波だとすれば電源
側%Z0.07×50.35%、コンデンサー側が100/520%、すなわち0.35%と20%では第5調
波はほとんど(98%)電源側に流れていき、コンデンサーの高調波吸収効果は全く期待でき
ない。
     
低圧側に付けた時 
 高調波発生源からみると今度は変圧器とコンデンサーが並列となる。基準値100KVAで電源側%Zは%Z=0.07%、変圧器は%Z=5/41.25%合計%Z=1.32%、コンデンサーは100%。同じく第5調波だけとすると電源側は1.32×56.6%、コンデンサーは100/520%、従ってコンデンサーには24.8%の第5調波電流が流れ込む。従ってコンデンサーの高調波吸収効果は大きい。
 6%のリアクタンスが付いている時はリアクタンスが6×530%、コンデン100/520
で合計%Z10%となるから6.6%と10%に見合いでコンデンサーには40%の第5調波が流れ込
む。同じく高調波吸収効果は大きい。

従って現在殆どに6.6kV受電の需要家がコンデンサーを6.6kVに付けているのは、電力会社
にとって最悪なのだ。高調波は流れ込んでくるし、フェランチ効果で末端電圧が上がるし
と、何故この様なシステムにしたのか全く意味不明。この様なシステムを取っているのは日
本だけだと思う。東南アジアはコンデンサーを低圧においている。

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