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2011年8月5日金曜日

日本の食べ物

 以前テレビで日本人3人に目隠しをして、日本産、オーストラリア産、中国産のコシヒカリを置きどれが一番美味しいかと問いただしたところ、結果は一番中国産、2番日本産だったというのを見た事がある。

 1985年の事件、エチレングリコールをワインに混ぜ高級感を出そうとして故意に混ぜた事件があった。きっと「このXXXXは流石にまろやかで美味しい」と言いながら飲んだ人が居ったであろう。

 船場吉兆の本店の牛肉産地偽装事件で田島牛と三田牛として出していた料理は実は佐賀・鹿児島県和牛だったという事だ。でもこの間船場吉兆の本店で食事をした人で誰一人としてこの牛肉田島牛じゃない、とか三田牛じゃないと言い出した人はいなかった。

 仕事で海外の宿舎に何人かで生活していた事がある。部下が「ジョニウォカーはやはり黒だ」と何時も言っていたから、悪戯で私が何時も飲んでいた赤のジョニウォカーを彼氏が飲み干した黒のボトルに私の赤を入れ「飲む!」と言うと彼は飲みながら「xxx(私の名前)さんやはり黒は旨いですねと言いながら旨そうに飲んでいた。
アホかそれは赤だ!と言うと「え!!!」暫く何も言わなかった。

 この様に人間の味覚なんて適当で、決定的に目が最大の情報原である事を忘れている、さらに鼻の情報も大事だと言う事忘れている、鼻の情報も大事で鼻をつまむと完全に何の食べ物か不明になるのだ。味覚なんて言うものは、単独では甘い、辛い、すっぱい、塩辛い、のレベルしか解からないのだ。特に目の要素を遮断したら、匂いの要素は大きく、目隠しをして鼻をつまんだら味しか解からなくなり、メロンかリンゴかスイカなのか不明になるだろう。これが普通の人の現実なのだ。

この匂いの要素を失念しているからよく、人々は自信満々で目隠ししてもビールの銘柄を当てる事が出来ると豪語するのだ。鼻をつまむと言う条件でやってみたら絶対賭けに勝つ!鼻をつまむと言う条件を外してもかなり高い確率で当たる事はない。


何故日本は飽食の社会に成ってしまったのだろうか、テレビをつけると食べ物の放送が最も多い、日本人は農耕民族だから、今までろくな物を食べて来なかった反動なのだろうか?

 日本人は飽食に準じる人たちと、明日の食べ物にも困る人たちに2分極化していました。
世界最大の食料輸入国でありながら、その内の約25%を破棄して、このような事をしていると明日の食べ物が無くて餓死者が出る事態に陥るだろう!何ともケッタイなおかしい国になってしまったものだ。
 
何故グルメなどと言う事が世の中を闊歩するのだろうか、本当の味を当てる事が出来ないのに、本当は他の牛肉なのに神戸牛と言われて、やっぱり神戸牛は旨いといって食べている、そのアホズラが目に浮かぶ!

 きゅうりを出荷する時、流通ルートを規格化した為、一定の太さ、重さ、真っ直ぐと言う条件にそぐわないきゅうりは現地消費以外全て破棄されてしまう。

海でイカを取っている時、大きな高級な魚が取れたとしても流通ルートに乗らない為、現地消費、若しくは破棄されてしまう。

 大きな長芋が日本の流通ルートに乗らず、安値で売られている事に目をつけた台湾の業者が安く買い求め、台湾で日本の長芋がブームになっているというのをニュースで見たことがある。それやこれやで日本は50%の食糧を破棄しているといえるような気がするが!

 何故率直に自分の舌の本能に従わず、外見の情報に味を頼るのだろうか、テレビで見るグルメの番組で出演者が「上手い」なんて大声をだすのを聞いていると又嘘をついているという感覚に陥るのは私だけだろうか?

 フードマイレージは米韓の3倍、英独の5倍、フランスの9倍。ウッドマイレージはアメリカの4.6倍、ドイツの21.6倍。その内日本は世界の問題児としてやり玉に挙げられるような気がする。

 率直に自分の舌に従えば膨大なCO2削減に貢献するであろう。日本は破棄食べ物の%を下げる事が最大のCO2削減に成ると思うのだが?

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