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2020年5月5日火曜日

高血圧


 食塩を取りすぎると高血圧になるは完全な嘘である。塩分の取りすぎで高血圧になる人はわずか2%位の人であるから、この人に対しては減塩が有効である。
 ナトリウムは体内に水分を保持する働きがあるから、ナトリウムの量が増えれば血液中の水分が増え血圧が高くなるのは事実であるが、高血圧の原因はそれだけではない。ナトリウムとカリウムは細胞の浸透膜を維持、血液中の適切な水分の保持したり等、重要な役目を持っている、通常ナトリウムとカリウムは適切な量だけ吸収され、余分なナトリウムとカリウムは尿として排出されるようになっている。さらにカリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を制御して、尿中にナトリウムの排出を促進して血圧を下げる効果がある。
 従って日本人の高血圧の原因は塩分の取りすぎではなく、間違いなくカリウムの摂取不足である。リンゴはカリウムが多く“一日1個のリンゴは医者を遠ざける”はイギリスの諺である。
 カリウム0.6に対してナトリウム1.0が望ましい、日本人はカリウムの摂取量が少ない、何故この様に成ったかというと、税金を取る為塩専売制度が全ての原因だが、1997年塩専売制度が終焉を迎えたが、その官僚の残滓はいまだに残っている。事実スーパーマーケットに行って塩の成分表を見ると殆どがナトリウムだけというのが多く見受けられる。
 動脈の収縮にはカルシウムが、弛緩にはマグネシウムが関与している。マグネシウムはナトリウムやカルシウムを細胞の外に出し、縮んだ筋肉を緩める働きがあり、マグネシウム0.5に対してカルシウム1.0に比率が良い。江戸時代「塩と豆腐」で高血圧の人はいなかったに違いない。しかしながらカルシウムは現在のところサプリしかない。
 日本の血圧降下剤は殆どが利尿剤である、要するに血液中の水分を尿として外部に出し血液の量を少なくして血圧を下げる、姑息な手段に頼っている、故に血圧が下がったが、脳血栓に成ったというのが良くあることである。最近はカルシウム拮抗剤があるが、これも簡単に言えば血管の筋肉を弛緩させる弛緩剤だから、血管は緩くなり、血圧は下がるが、無気力になるという副作用がある。
 いずれにしても、マグネシウムは(株)天塩の「天日にがり」。カリウムは味の素の「やさしお」が良いがカルシウムは残念ながら今の所サプリしかない。従って高血圧はマグネシウム、カリウム、カルシウムで改善するべきである。
 高血圧対策として、さらに良質のたんぱく質が必要である。下記にプロテインスコアを添付したので見てほしい。卵のプロテインスコアは100であるから、すごく良い。しかしながら昔から、卵は11個、食べても2個以内といわれてきた、現在では色々な実験が行われて、15個でとか、多いのは110個とか行われているが、いずれも大きな障害が起きたという報告はないし、コレステロールが増えたという報告もない。従って私は15個までならOKと思っている。但し卵にはビタミンC0だから注意すること。
 プロテインスコアで特筆すべきは蕎麦が85で牛肉の80よりも高い、うどんは56である。以前、長野県が連続して5年間長寿日本一になったのは蕎麦を良く食べるからだと、言われていた。立ち蕎麦屋で見ていると90%位の人が蕎麦を食べている。もっとも西へ行けば行くほどうどんになってします。



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