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2020年5月28日木曜日

コロナ(5)


 安倍首相は「日本の感染症への対応は、世界において卓越した模範である」と言っているが、断じてそのようなことは無い。日本政府は「無能、無策、無反応、無作為、無思考、遅延」ぶりを遺憾なく発揮し、コロナ感染の拡大に大いに寄与したのだ。
 「日本の感染症への対応は、世界において卓越した模範である」ならば、その詳細な理由を箇条書きにしてもらいたい、それでなければ世界は「コロナ対策」の実行を、日本を模範として実行することは不可能ではないだろうか。私には世界に対して、これだという模範的な実行例を一つも上げることは出来ない。
 それとは反対に聞こえてくるのは、相変われず科学的な根拠のない、精神論的な理由である。「日本人は靴を脱ぐ」「潔癖症だ」「マスクをする」「手を洗う」「風呂に入る」「お辞儀の習慣がある」「ハグ、キスの習慣がない」「肥満が少ない」「BCG接種」等色々あるが科学的な確証はない。「ハグ、キスの習慣がない」が危険なことは間違いないと思うが。
 日本は「満員電車」「高齢者の多さ」「罰則無しの緊急事態宣言」「クルーズ船での感染爆発」と感染爆発の全てのレシピ―を持っていたから、当初欧米諸国から激しく日本が非難されて続けていたが、ここに至って結果として大成功であった。従って日本の成功を模範として、その理由を探しても、何も無いもないから、欧米諸国は、この成功の説明が出来ないことに苦慮して口を閉じている。
「日本人の清潔好きがコロナを防いだ」などという科学的根拠が全くない勘違いは極めて危険な事であり、今回のコロナに対して無策、無能、対策の遅れ、具体策が0、精神論的連呼(8割、2m、マスク)でも欧米に比べて結果が大成功だったという事は、今後真に科学的に考察して行かなければ成らないことである。   
 欧米と比べて、けた違いに重症者が少ないのは、何も日本だけの特質ではない。人口100万人当たりの死者数は528日のデータより、アメリカ309人、スペイン580人、イギリス552人、イタリア547人、フランス438人、ドイツ102人、日本は7人。圧倒的に少ない。アジアの他の国を見てみようフイリッピン8人、韓国5人、マレーシア4人、タイ0.8人、インド3人、中国3人、パキスタン6人、バングラデシュ3人、インドネシア5人、シンガポール5人。疫学的にほぼ完全な対応をしたドイツでさえ102人なのだ。そして疫学的な対応をほぼ完全にしなかった日本が7人なのである。日本は高度の医療設備を持っており、重症患者が助かる率は多分世界一であろう。「今テレビを見ていて、なぜ日本は死亡率が何故少ないかをエクモを上げて解説者が説明している。」それならば、上記で上げたアジアの国11カ国中死亡率がフイリッピン(11位)に次いでパキスタンと日本が第910位なのだ、日本は高度の医療設備を持っているから、アジア諸国の中で圧倒的に第1位でなければならない。私はアジア諸国の中で何故1位に成らないのかの理由は日本政府のコロナ対策のサボタージュであると考えている。従ってアジア対欧米諸国へと思考対象を変えなければならないのだ。何故マスコミは日本対欧米で考えるのだ、それは日本人の自尊心をくすぐり、視聴率を上げる為に、アジア対欧米で放送すると視聴率が下がるからである.

 アジアと欧米諸国の疫学的な対応によってこのような差異が生じることは絶対にない。何らかの理由が別にあるに違いない。それ故欧米に比べて日本やアジアで少ないのは、人種によって遺伝的な、何かがあるのだろうかと、「コロナ制圧タスクフォース」を立ち上げた。慶応技術大学等、大阪大学、京都大学、東京医科歯科大学、その他研究機関によって構成される。結果は9月を目処に考えている。
 山中教授が言う「ファクターX」を科学的に探し出さなければならない。
 


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