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2014年8月10日日曜日

幻覚


 普通の人で一生に一度以上幻覚を見た事があるのは25%に達するといわれている。誰もいない所で声が聞こえた、人影が見えたが一般的で、稀に芳香を感じたり、音楽を感じたり、またこうした感覚とは別に啓示を受ける人もいる。

 こうした幻覚はごく正常な人が、ごく普通の状態で体験するものだが、それ以外でも幻覚はさまざまなきっかけで生じる。夜のキャンプファイヤ-、感情的なストレス、てんかんの発作や扁頭痛、高熱、長期間の断食や不眠、感覚遮断、麻薬等。

 人間の体内では幻覚を生じさせたり、抑えたりする物質を作っているのだ。探検家はいずれも、極限の孤独に立ち向かった時に幻覚をみている。

 普通の夢などの幻覚体験が起きるのは「日中の光」が弱まり内部の照明は相変わらず明るい時脳の内部から発する映像がまるで窓の外が映像のように知覚される時なのだ。人間の行動や経験には幻想や幻覚はつきものだ。

  つまり幻覚は人間の一部であり、人間の内面から出てくるものなのだ、決して外的実在ではないのだ。510%の人は極めて暗示に掛かり易く、指示に従い深い催眠状態に入るという。また10%の人が幽霊を見た事があると言う。それ故に510%の人が簡単に超能力者に騙され、詐欺師に騙され、占い師に騙され、UFOを信じ、超常現象を信じてしまうのだ。

 だから詐欺師があなたは超常現象若しくはUFOを信じますかと問い、もし信じますと答えたら、詐欺師はしめたと心の中で微笑むに違いない。

 宗教家も苦行や断食等により、神からの啓示を受けたと言う、そうではないのだ苦行や断食により正常な精神構造の崩壊により幻覚をみるのだ、そして自分自身が神を信じているが故、神から啓示を受けた幻覚をみるのだ、それは神から受けた啓示ではなく、自分自身からでた単なる幻覚にすぎないのだ。

 幻覚は人間の内部から出てくるもの故にその本人にとり実在となる。だから嘘発見器にかけても催眠療法にかけても事実となってしまうのだ。

 宗教の教祖には2種類ある、1つは苦行や断食により幻覚を見て、神の啓示を受けたと信じて宗教の啓蒙をしている人と、もう1つは嘘と出鱈目で塗り固められた詐欺師と同様の輩がいる。

 

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