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2011年10月20日木曜日

昔の食生活と粗食


昔の食生活なんてものは、栄養学の考慮なんてものは全くなかった、ただ量があれば良いという考えであった。盆地に住んでいたから、魚もロクになかった、あったのは塩引き(塩鮭)、しお鯖、ほっけ、白子、鰊、1カ月に1回くらい食べていた。
 
 米の出来ない地域だから米を食べている家はほんの一部だった。家では鶏を飼っていた、昼間飼い離しにしておくと家の周りから何処へも行かないで自然の餌を食べている。夜鶏小屋に入れるのだ。昼間鶏が卵を産んだ可能性があるから、家の周りを探す。
 
 高校の時の弁当のおかずは卵1個と決まっていた。他のおかずの記憶が無い、卵1個だから油ギタギタで醤油たっぷり入れ卵焼きにしてご飯の上に乗せる。これが旨くて旨くて、何時も腹を減らしていたから、2時間目の早飯をしていた。
 
 3月頃子豚を買ってきて育てるのだ、正月トサツする。すると1月間豚肉が毎日食べれる。
2月から12月までは肉無しの生活をする。鶏も同じく殺す。腹の中には小豆粒のような卵から、明日生まれようとしていた卵まで大小いっぱいある。これが大好きで大好きで、東京に来てからこの様な卵は見たことが無いけれども、どう処理されているのだろうか?

 だからバランスの良い食事をしなさいなんて嘘だ、3食をしっかり食べなさい、一日30品目の食べ物を食べなさい、なんて体に悪いと思う。生物は極めて早い時間で食べ物に反応し、適応して行くのだ。
 
 コアラなんてユーカリの葉しか食べない、それも何百種類とある中の数種類の毒のあるユ-カリの葉しか食べない。パンダなんて腸が短いから昔は肉食だったらしい、あれば肉も食べると思う、動物公園にいるパンダを見ていると、とても獲物を獲れるとは思わない、自然界のパンダはすっかり獲物をとる方法を忘れてしまったらしい。
 
 日本人は元来、玄米とみそ汁とその他1品のおかずに適応してきたのだ、江戸時代玄米を白米にする方法を発明して、瞬く間に広まった病気とは「くる病」である。、江戸時代の人は「江戸患い」とよんだ。田舎から来た人が江戸に来て「白米」を旨いうまいといって食べているうちに「くる病」に掛り、失意のうちに田舎に帰る途中箱根の関を越えるあたりで何事もなかったかのように治ったらしい。

 人類は常に飢餓の脅威にさらされ13食、30品食物なんて進化の過程であった筈がない。進化の過程で全く無かった事が有益である筈がない。故に粗食こそ体に最もよいはずである。事実100歳を超えたまるまるに太った老人を見たことが無い。

 故に偏食、粗食が最も健康に良いとなる。今までイロイロな食べ物、健康に関する本を読んだが「なぜ粗食が体にいいのか」(三笠書房)(知的生き方文庫)(帯津良一、幕内英夫)が最も説得力があった、ぜひ読んでもらいたい。

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