ようやく最近核廃棄物の問題がマスコミで出始めてきた。ウラン235の半減期は7億年、ウラン238の半減期は45億年それを人類は後世から見ると訳のわからない理由(原子力単価は安い、CO2を排出しない、化石燃料の節約等)で本来は安全なウランからプルトニウム239(半減期2万4000年)を作り出した。
原子力発電により発生した新たな核物質はいかなる方法によつても、その放射性を除去することは不可能なのだ。現在テレビで叫ばれている除染などという行為は、ある場所を除染により放射線の減少をここみれば、他の場所が放射線の増大を招くだけなのだ。
小学校の校庭の土を除去すれば、小学校の校庭は放射能が少なくなるが、その土を移設した場所は放射能が増える。小学校の校庭でさえも、その時は放射能に対して綺麗になるが、風、雨により放射能の拡散、福島の原発からの放射能により、今後も綺麗であり続ける保証はない。
つまり放射性物質の安全性を高めるには放射性物質の拡散しかあり得ないのだ。放射性物質の安全性は自然に頼り、私たちが何もせず、放射性が何処が強いかを認識した上で、その対策を考えていくしかない。最終的には海に流れていくであろうが、海での生物学的な濃縮が起きないことを祈るしかないのだ。
最近冷温停止という事がマスコミで報道されている。その意味は「炉の温度が100度未満で、新たな放射性物質の放出がないこと」だそうだが、冷温停止後の話が無いものだから、冷温停止が今年いっぱいで終われば、福島原初力発電の事故の最終段階だと誤って判断している人がいると思う。
最近冷温停止の条件とは水を送り続ける限り、100度以下だから水蒸気も少なく、核物質の拡散も非常に少ないだろうという判断で、一つの節目としては喜ばしい事である。
しかし内部の事は見る事が出来ないから、本当の所は解らない。もし水を止めたら再び核物質の温度は上昇するだろう。
冷温停止が原子力事故対策の始まりと認識して頂きたい、ようやく新たな事故の発生の危険性が無くなって、これから20~30年に渡る事故処理対策が始まるのだ。
でも福島発電所の瓦礫を何処へ持っていくのだだろうか?そしてこれから発生する原子力発電所の解体によって発生する瓦礫を何処へ持っていくのだろうか。一応高濃度核廃棄物は六ヶ所再処理へ持っていき保管することになっているが、若し原子力発電を続ければ高濃度核廃棄はドンドン増え続け、危険な状態になるだろう。
今でも事故続きの六ヶ所村再生工場で、今後原子力発電を止めない限り増え続ける高濃度核破棄物を今後数10万年に渡り管理するなどという発想は官僚しかできない、官僚は永久に不滅なのだ。
必ず六ヶ所村で大規模な事故を起こすに違いない、その規模は福島原発の規模を遥かに超えるであろう、なぜなら六ヶ所村は高濃度核廃棄物の集積地だからだ。
多分原子力発電所の瓦礫は六ヶ所再処理では多分処理できないだろう、故に瓦礫はその原子力敷地以内で処理せざるを得ない(瓦礫を受け入れる所がある筈がない)。もう20万t集積されている。
だから原子力発電所の瓦礫は敷地内で処理して、コンクリートか何らかの方法で固めて、半径5Km(何キロが妥当か解らない)以内は人が住めないようにするしか方法は無いであろう。それが助成金を受けた村や町の責任の取り方なのだ、昔は海に廃棄していたが今は陸に埋めることになっている。
他の場所に核破棄物の受け入れ先が名乗り出るとは想像が出来ない。それならば核破棄物はその原子力発電所の敷地内に埋めるしかないであろう。全ての核含有物質は福島原発に帰するべきである。
現在問題になっている、上下浄水の泥も全部福島原発に運ぶしか方法が無いであろう。
原子力発電に対して絶対反対でない人の意見が良く分からない。原子力の怖さを理解していないのだ、要するに勉強不足くなのだ、核破棄物、プルトニウムの危険及び恐ろしさを考えたら、現状維持なんて常識がある人が賛成若しくは現状維持なんて出来るはずがない。
人類は自然改造をCO2 と核破棄物の2つで自然の改造をしているのだ。どちらが人類に対して致命傷を与えるのかは解らない。
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