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2011年8月14日日曜日

幹細胞

サイトカイン=細胞が作り出す生物活性を持つホルモン用の分子郡の総称で、
インタ-フェロン、インタ-ロイキン、成長因子、増殖因子等の事。
   
 
造血幹細胞はサイトカインもしくは偶然により、赤血球、白血球、血小板、
.好酸球、好塩基球、好中球、単球(マクロファ-ジ)、B細胞、T細胞となる。我
々の身体では一日に3千億あまりの血液細胞が死に、同じ数だけ新生している
、1秒に350万という凄まじい数なのだ。造血幹細胞は通常は眠ってお
り、数週間に一回分裂をする。そしてあるサイトカインが働くと幹細胞は分裂を
始め、分裂した幹細胞の片割れは赤血球に分裂する、他の片割れは白血球
に分裂をする、又幹細胞が胸腺に流れ着いたときサイトカインが働けば
T細胞になる、胸腺以外の所で同じサイトカインが働ければB細胞となる。
   
ある程度運命づけられた細胞に別のサイトカインが働くとその運命は決定
的になり最終的な細胞となるが、その前に別のサイトカインが働けば運命を変
えて別の細胞に変化していく。骨髄移植と言うのはこの幹細胞を注射する事な
のだ。
   
人間の細胞の遺伝子は全て同じであると述べたが、B細胞とT細胞は遺伝子
を変えるのだ。B細胞は他の細胞では離れた場所にある遺伝子の断片が繋が
り新しい遺伝子を作る。T細胞も同じ事をする。この遺伝子の繋ぎ変えと読み方
は何億という種類もあり、あらゆる異物に対応出来るのだ。それは偶然と
後天的な経験を通して抗体システムを作り出しているのだ。
   

シジミやうじ虫は人間が持っているような免疫系を持っていないが、汚れ
た環境の中に居るにもかかわらず、身体の中は殆んど無菌で生体防衛に成
功しているのに、なぜこのような複雑で偶然に頼った免疫システムを作ったの
だろう?

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