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2011年8月14日日曜日

病原菌

かつてヨ-ロッパが人口の1/3を失ったペストは最近あまり発生していない、
何処へ行ってしまったのだろうか?

人間の身体は60兆の細胞で出来ているが、それと同じくらいの細菌が人間
の中に居るのだ。何もなければ共存し病気になる事はない、細菌も人間が死ん
でしまったら死んでしまう。人間の中に新種の細菌が入ってきた時、抗体を作り
これに対抗する。ペスト菌に対して人間が抗体を作り、同時にペスト菌の
方でも宿主に適応するような変位をおこしたのだろう。ペスト菌の変位した菌は偽
結核菌ではないかと言われている。
   
 
種痘のウィルスは遺伝子を変える事がなかったからワクチンにより根絶さ
れた。ではなぜインフルエンザはワクチンで根絶できないのだろうか?

 
インフルエンザは鴨がウイルスと共生しており。ウイルスは鴨の腸内で増
殖し、糞として水中に排出される、これが家禽類にうつり鶏と豚等に移りさらに
人間に移る。そして特有のそれぞれインフルエンザ・ウィルスになり共生してい
るところへ鴨のウイルス遺伝子が入り込むと二種類のウィルスが遺伝子の
一部を交換して、遺伝子組み替えを行うのだ。だから毎年、毎年ワクチンを開発し
なければならない。
 
エイズ・ウィルスは抗体細胞そのものを攻撃するから話がややこしい、元
々猿に寄生していたのではないかといわれている。猿に寄生していた時は平衡
状態に成っていたと思もわれるが、人間に寄生した時その寄生する程度が分ら
ないから平衡状態が崩れたのだろう。
   
 
寄生する生物は病原菌に限らず宿主と必ず平衡状態になる。回虫は見事に
人間に適応していた。では一方的に人間が不利益を蒙っていたのでしようか。
そうではありません、回虫が余りにも巧妙に人間の抗体を騙すものだから、人
間の抗体の非常に良い練習問題と成っていたのだ。この回虫を根絶した時
、人間の抗体が軟弱になり、微妙なアレルギ-物質に対して間違って異物として
攻撃してしまう。統計上回虫がいなくなった時期とアレルギ-が増え始めた
時期と見事に一致している。

 
環境の変化、生態系の変化が人間に対して新種の病原菌を供給するのだ。

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