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2011年10月25日火曜日

電気料金(1)


東京電力のホームページで明らかになっているデータを記します。 
1)受電方法の区別
a50KVA以下は低圧受電です。
b50KVAを超えると6.6KVの高圧受電となります。
c2000KVAを超えると特別高圧受電です。
2)電気料金
a)個人住宅の場合
電力量料金単価
1段階料金
最初の120kWhまで
1kWhにつき
1787
2段階料金
120kWhをこえ300kWhまで
1kWhにつき
2286
3段階料金
上記超過
1kWhにつき
2413
b)会社等で6.6KV受電している場合
電気料金=基本料金+電力料金+燃料費調整額です。
業務用と工場用があります。
c)業務用500KWまでは
基本料金=1,638/Kw
夏季=13.75/Kwh
他=12.65/Kwh
d)高圧電力A500KWまでは
基本料金=1233.75/Kw
夏季=13.75/Kwh
その他季節=12.51/Kwh
e500KVA以上はどうなるかというと電力会社とのネゴによって決まるので公表されてい 
ませんが特高受電で10/Kwh位です。
3)最大電力量
最大電力量をどのようにして決めているかというと、話を解りやすくするため11日  
午前0時に電気の使用開始をしたとします。午前0時から030分までの電力量を計
測します。この電力量を2倍します。これが30分間の最大電力量となります。
何故2倍するかというと、電気料金の元に成る電力量はkWhだからです。つまり電力
量とは1W1時間使えば1Whですから、30分使用しただけではまだkWhに成
っていないのです。即ち実際に030分から1時まで使用した電気量を無視して0
30分から1時まで使用した電気量は0時から030分まで使用した電力と同じであ
ると仮定して2倍しているのです。
4)最大電力量の運用
基本料金=最大電力量×基本料金単価です。では3)で述べた最大電力量をどのように運用したいくかというと、また実例を挙げて説明します。11日午前0時から始まった最大電力量の計測は11日午前0時から12日午前0時まで24時間÷30分=48回行われるのです。即ち148回の計測を30日(1カ月)して合計48回×301440回の中で最も大きい値が1月の最大電力量なのです。2月にはこの最大電力量を元に基本料金が請求されます。
5)年間における最大電力量の運用
4)で述べた最大電力量は11カ月即ち12月分まで有効なのです。但し1月に計測した最大電力量を超える月があれば1月の最大電力量の値は無効となります。これも話がなかなか難しく実例を挙げて説明します。
2010
1月
2
3月
4
5
6
7
8
9
10
11
12

50
48
35
30
25
33
52
78
88
65
30
45
2011
1月
2
3月
4
5
6
7
8
9
10
11
12

51
50
36
29
28
31
53
75
91
67
35
46
では最大電力量の取り方の実例を上げます。
10101月から7月まで50Wh
10108月は52Wh
10109月は78Wh
101010月から20119月までは88Wh
101110月から12月まで91W
基本料金の元に成る最大電力量はその月で終わる訳でなく、最大11カ月そのデータを引きずる事になります。極端にいえば1月に最大電力量100Whを出すと2月から12月まで最大電力量が10Whでも11ヶ月間100Whの最大電力量を基準に基本料金を請求されてしまうのです。どうも電力会社にいい様にやられているという感じです。
実際の計測から請求は1カ月遅れることを考慮に入れて考えて下さい。
次回は電力料金の比較をします。いかに工場が優先され、さらに大工場が優先され、中小企業及び個人が冷遇されているかの電力料金の比較をします。

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