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2011年7月18日月曜日

危険な原子力(5)と核破棄物

原子発電は必然的に放射性破棄物を連続的に生産されます。100万kWの発電所からは年間30tの放射性破棄物が出ます。この放射性破棄物の内訳はウラン235が300kg、猛毒のプルトニウムが300kg、その他の放射性物質300kg、その他はウラン238です。

 放射性物質30tの中にある放射性物質の原子崩壊熱により、熱を帯びているので運搬不可能です。従って原子力発電所の敷地内で低温保存されます。これは常に熱を発しているので水を循環させ熱を奪うようにするのです。従って福島発電所の様に水が止まったらすぐに熱を帯び危険な状態になるのです。運搬出来るようになるまで、3年ほど原子力発電所内に保存されます。

 その後どうするかは、30tの放射性物質には有用なウラン235が300kgも含まれています。これを燃料にという考えが当然出てきます。

 このウラン235を再び燃料として使用できるようにする事を核燃料再処理といいます。今まで日本では出来ないのでフランス、イギリスに依頼していました。これでは良くないという事で1993年に青森県上北郡六ヶ所村弥栄平地区に7600億の建設費で計画されたが、20回近くのトラブルに見まわれ建設費は22000億に膨れ上がり、現在試運転中です。
 
フランス、イギリスから帰ってくるのはウラン238とウラン2353%)ではありませんよ、猛毒のプルトニウムとその他核破棄物もいっしょに帰ってきますよ。フランス、イギリスもこんな余計物いる筈がありません。

 原子力村の人達はプルトニウム239に目を付けました、原子力発電を続ける限り、連続的にプルトニウム239が生産されどんどんたまっていくのですから

 MOX燃料はプルトニウム2392030%)とウラン238で出来ており、核分裂は通常の原子力発電では低速中性子によってなされますが、プルトニウムは高速中性子により核分裂します。この核分裂を高速増殖炉といい、日本では198024000億をかけ「もんじゅ」を建設して実験中です。

 しかしながらプルトニウム239の核分裂制御は極めて難しく、全世界のどこの国も制御に成功していません、それどころか日本以外の国以外のすべての国がギブアップしてしまったのです。なぜ日本が高速増殖炉にしがみ付いているかというと、やめると原子力村の人達がお美味しい職を失うからです。

 原子力村の人達は高速増殖炉を夢の高速増殖炉と呼んでいます。MOX燃料を使えばプルトニウム239が核分裂をし、高速中性子を出しますが、この高速中性子はウラン238に当たりウラン238は高速中性子を吸収してプルトニウム239に変わるのです。つまり燃料を燃やしながら、新しい燃料がどんどん出来てくるのです。



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