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2011年7月14日木曜日

危険な原子力(4)東電が福島原発の破棄を10年伸ばした理由

 福嶋原子力発電所の10年使用延長の問題は単にもったいないから後10年使おうという単純な問題ではないのです。原子力を廃炉にした時、多分数年間は冷温保存しなければならないでしょう、その後、どのように解体するのか、しないのか。もし解体したらどこへどのように保管するのかが何もきまっていなかったのです。火力発電所を解体するのとは違い原子力発電所の解体には膨大な費用が掛り、さらに終わりが無いのです。だから解体問題を10年先延ばしすることにより東電は膨大な利益をあげました。そして今回の事故を起こしたのです。

 原子力行政において入りの原子力発電の方はどんどん進み。出の部分、核燃料の再処理、核廃棄物の処理、廃炉の処理。方法論は全て出揃っていているが、核燃料の再処理以外は何の経験も無い、所謂口だけ状態なのです。

 通常の核破棄物について述べましたがもっと重大で、決定的ダメージを食らう問題があります。それは通常の原子力発電の中でウラン238が高速中性子を吸収してプルトニュウム239に成る事です。

 これはウラン235の核分裂の目的とは無関係に、現在の原子力発電例えば100万kW
発電所を稼働させれば1年に30万トンの核燃料を再処理しなければならない、このうちの1%がプルトニウム239なのです。だから100万kWの発電所は3,000kg/年のプルトニュウム239を生産し続けるのです。

 その確認と裏腹にプルトニウムは日本にどの位蓄積されているかというと45tくらい。ウラン238に高速中性子が当たると実際はプルトニウム239240241242と出来てくる、これらは毒性が同じだが、核分裂をするのはプルトニウム239だけ、だから原子力村の人達はプルトニウム239の量だけ発表するようになった。(プルトニウム239は全体の60%)、原子力村の人達のこの様な動作を世間操作動作というのです。

 プルトニウム239は極めて猛毒で、簡単に原子爆弾を作ることができるという事は原子力村の人達も認識していて「我が国におけるプルトニウム利用の基本的考え方について」余剰プルトニウムを持たない事が確認したが、45tものプルトニウム持ちながら良く言えるものだと思いますが?

 それでプルトニウム239を少しでも減らそうと、プルトニウム239の原子力発電を考えました。核分裂させることができないかと考えました。それが夢の高速増殖炉「もんじゅ」なのです。夢のとは燃料が増えるから、増殖炉とは核分裂させて核燃料を使用すると核燃料が増えてしまうのです。この様な素晴らし事は外国も当然気が付いていました。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ソ連と日本より多くの高速増殖炉実験炉を作ったが、ことごとく失敗撤退した。なぜ日本だけが高速増殖炉「もんじゅ」に拘るのでしょうか、それは原子力村の人人の仕事が無くなるからです。

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