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2010年7月19日月曜日

オスとメスのいい加減さ

多くの下等生物はオス・メス同体です。さらに第三第四の性というのもある。べラという魚はオス一匹に対してメスが多数いる。そこからオスを取り除くと数時間後メスの一匹がオスの様な行動をおこし数日後にはオスになってしまう。クロダイでは若い時はオスで年をとるとメスになる。爬虫類では卵が孵化する時の外気温によってオスかメスかがきまる。単細胞でもオス、メスの区別があるのがある。
人間の場合はXXが女でXYが男となっているが、身体的にXXで男の場合もあるし、XYで女の場合もある。X染色体は非常に大きく生存の為に必要で重要な遺伝子が沢山含まれている。それに比べY染色体の方は小さく遺伝子の数も極めて少なく、かなりの部分が無意味な反復配列でしかない。
女にはXが二本あるから片方が働けば支障をきたさない。しかし男はXが一本しかないから、もしそこに遺伝的欠陥があればそのまま障害となって現われる。これがX染色体上の遺伝子異常が、男では現われるが、女では現われない理由である。
純系マウス同士でオスの皮膚をメスに移植すると拒絶反応がすぐおきるが、メスの皮膚をオスに移植すると拒絶反応はおきない、だから男は女にとって異物であるが、女は男にとってもともと自己の中に含まれているので異物とはならないのである。   
人体が発生していく途上で何事もなければ人間は全て女になってしまうが、ある時点で貧弱なY染色体がたった一つのTdfという遺伝子を働かせることにより、本来は女になるべき体を男に改造しているのです。
だから間性が成立するのは、生物学的必然なのです。二万人に一人の割合で遺伝的な性と反対の身体的な性を持っている人がいるといわれている。同姓愛はまさしく人間の性の生物学的多型性の中での一つの形なのである。

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