都留(つる)市へ行ってきた。水の流れに沿って3つの小水力発電”元気くん1号”最大出力=20kW。”元気くん2号”最大出力=19kW。”元気くん3号”最大出力=7.3kW。の3台が設置されており、いずれも水車はオープン式で教育、再生可能エネルギーの啓蒙としては最高である。
”元気くん1号”の月別発電量が乗っていたので下記に記す。平成23年度4月から9月まで6105kWh、7625kWh、7817kWh、8124kWh、7623kWh、1293kWh。9月は1293kWと極端に少ないがこれは台風12、13号のせいによるものだそうだ。水力は水が多くても、少なくても問題があるようだ。
1か月の発電量を時間当たりで月別にし最大出力からの%を( )で示す。4月から9月まで順次示す。8.48kW(42%)、10.2kW(51.2%)、10.86kW(54.3%)、10.92(54.6%)10.25kW(51.2%)、1.8kW(9%)。もともとこの水は農業用の水なので冬の間は少なくなる。
ところで建設費はいくらか想像できるかな!”元気くん1号”最大出力=20kW”=43,374,450円。元気くん2号”最大出力=19kW=62,318,550円”元気くん3号”最大出力=7.3kW=30,000,000円だそうである。
元気くん1号=43,374,450円を資金回収するためには家庭用電力料金を24円/kWとして43,374,450÷24=1,807,269kWh発電しなければならない。冬の発電量が不明だから年間発電量を3,000kWhとして3,000×12ヶ月=36,000kWh、1,807,269÷36,000=50.2年かかることになる。メンテナンス費も入っていない、そもそも小水力発電は50年もたてば破損し資金回収不可能である。さらにこの小水力発電はドイツ製であって日本製ではない、日本製ではもっと高い?
陸上風力発電は日本の実情にあっていない。外国のように広大な平地がなく、いたる所に人間が住んでおり、ここで風力発電を行えば公害が発生し、人間が住んでいないところは、アクセス道路がなく建設費が高くなり、建設により自然破壊が起きる。
原子力村(電力会社)の人達は再生可能エネルギーの発展性が最も少ない小水力発電と陸上の風力発電を有望であると推奨して、再生可能エネルギーは問題が多くあるというイメージ作成のため利用したのだ。再生可能エネルギー政策には原子力村の人達の深遠なる陰謀が隠されている。小水力発電と陸上風力発電は再生エネルギーのコストが高いというスケープゴートに利用されてきたのだ。つまり日本の再生可能エネルギー政策は原子力村の人達によって強引に捻じ曲げられたのだ。
日本には広大な海洋エネルギーを持ち、高温多湿で広大な森林資源を持ち、夏冬の温度差により地熱利用ができ、さらに、火山エネルギーの利用、メタンハイドレートの方に行かないのか不思議である。原子力村の人達の謀略にかまけているうちに、日本の再生可能エネルギーの開発は世界の潮流から完全に取り残されてしまったのだ。
日本のエネルギー自給率はわずか4%なのに何故再生可能エネルギー政策最優先政策をとることができないのだ?原子力村(電力会社)は極めて居心地がよいのだ。あらゆる嘘と欺瞞と、謀略、誹謗により自分の領域を守ろうとしているのだ。だから聴取会での中部電力の社員の「去年の福島の事故で、放射能の直接的な影響で亡くなった人はいない。5年、10年たっても変わらないと考えている」というあほなことをいう人が原子力村から出てくるのだ。この考え方はこの人だけの考えだけでなく、中部電力の大多数の人の考え方、そして原子力村の人達の総意なのだ、酒を飲みながら皆で議論したのだろう。そしてこの考え方が世間の大多数の考えと錯覚してしまったのだ。中部電力の考えが世間一般の考えではないということに気が付かないのは、なんと愚かなのだろうか?小林一茶も言っている「井の中の蛙大海を知らず」と。
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