現在発電所で54基・4884.7万kWの出力があるが、大雑把にいえば年間48×30t=1440tの核破棄物が発生している事になる。画して核廃棄物の総量は約20万トンとなってしまった。今後原子力発電所の破棄という事になれば核廃棄物は一気に数百万トンに達するのは目にみえている。それなのになぜ原子力を推進しなければならないかさっぱり解らない。
核破棄物は無効化することは現在の技術力では不可能なのだ。だから核破棄物は一方的に増え続け、それを何処かに保管するしかないのだ。現在もその保管場所に対して明確な回答が無いのに、つまり増え続ける核廃棄物に対応する事が出来ないのに何故核破棄物を出し続けるのか、これまたさっぱり解らない。さらに福島原子力発電所の崩壊により福島の人たちが悲惨な立場に追いやられ、さらに核物質の拡散は日本全国に及び連日テレビで放送される事を見て、何故原子力推進派でいられるのかさっぱり分からない。
いいですか核破棄物は何をしても変わりません、ウラン235を核分裂させ、その高速中性子をウラン238に当てプルトニウム239にして、プルトニウム239が20%とウラン238を混ぜた夢の高速増殖炉、燃やせば燃やすほど燃料のプルトニウム239が増えるという事を宣伝している。この事が技術的に難しくなるとプルサーマルを持ちだしてきた。プルトニウム239の割合を4~9%にしたMAX燃料にして既設の原子炉でも運転できると言いだした、でも核破棄物の問題は何も解決していない。核破棄物の問題はちょっと先りされるだけで、高速増殖炉及びプルサーマルが核破棄物の問題を解決するかのような印象を与えるのはおかしい。
電気事業連合会のホームページより
「放射性廃棄物は、原子力発電所の運転などにともない発生する放射能レベルの低い「低レベル放射性廃棄物」と、使用済燃料の再処理にともない再利用できないものとして残る放射能レベルが高い「高レベル放射性廃棄物」とに大別されます。処分にあたっては、廃棄物の放射能レベル、性状、放射性物質の種類などに応じて適切に区分し、厳重に管理し、それに応じて合理的な処理・処分を行います。」
合理的な処理・処分を行います。とはどういう事?
「原子力発電所の運転にともなって発生する液体廃棄物、雑固体廃棄物(布・紙)などは、凝縮・焼却により容積を減らしたあと、セメントなどで固めドラム缶に固定する処理をします。固定された低レベル放射性廃棄物は、発電所など施設の敷地内貯蔵庫に安全に保管した後、青森県六ヶ所村にある低レベル放射性廃棄物埋設センターで埋設処分されます。」
埋設処分されます。の方法はどのようにするのですか
「使用済燃料を再処理し再び使えるウラン・プルトニウムを回収すると、放射能レベルの高い廃液が残ります。この廃液は濃縮して容積を減らしガラスと混ぜ合わせ、ステンレス製の容器に固化します。その後、専用の貯蔵庫に30〜50年程度、冷却のため管理・保管し、最終的には人間環境と隔離するため地下深い地層の中に埋設処分します。」
30〜50年程度、冷却のため管理・保管しそこで事故が起きるとどうするの?
ウィキペディアより
「六ヶ所再処理工場 は日本全国の原子力発電所で燃やされた使用済み核燃料を集め、その中から核燃料のウランとプルトニウムを取り出す再処理工場である。最大処理能力はウラン800トン/年、使用済燃料貯蔵容量はウラン3,000トン。2010年の本格稼動を予定して、現在はアクティブ試験という試運転を行っている。試運転の終了は当初2009年2月を予定していた。しかし、相次ぐトラブルのため終了は2010年10月まで延期されることが発表されていたが、2010年9月になってから、さらに完成まで2年延期されることが発表された。完成までの延期はこれまでに18回にも及ぶ。これら延期のため、当初発表されていた建設費用は7600億円だったものが、2011年2月現在で2兆1930億円と約2.8倍以上にも膨らんでいる」
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