皮相電力
電力(エネルギー)のことを考える前に、電気の基本的なことから説明します。電力=電圧×電流は理解し易いですね、電圧を川の落差と考え、電流を川の水の量と考えれば川の落差が大きければ、大きいほど電力(エネルギー)は大きく又川の水の量が多ければ多いほど電力(エネルギー)は大きくなります。しかし現実に上流から水の量(I1) を流した時、全ての水が下流にくる訳ではありません、下流までこなかった水を(I2)下流まで到達した水の量を(I3)とします。この時の水の高さをEとします。
E×I1=皮相電力といいます。E×I2=無効電力といいます。E×I3=有効電力といいます。
皮相電力を英語で(Apparent Power=外見上の電力)といいます。何となく解りますね?
無効電力には2つあります。一つ目は川の中に溝があり、ここに水が溜まり、この水は下流まで流れていきません。これを川の平均レベルより下にあるから、(-)の無効電力と言います。電気では電界による(-)の無効電力と言います。
もう一つは塀のようなもので、ここに水が溜まります、この水も下流まで行きません、平均レベルより上にあるから、(+)の無効電力といいます。電気ではこれを磁界による(+)の無効電力と言います。
電界による(-)の無効電力と磁界による(+)の無効電力はお互いに打ち消しあいます。
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