ページ

2010年8月3日火曜日

永遠の0(百田尚樹)

本屋に行って見ていると、「永遠の0」という本があった。ソフトカバーの帯に書いてあった「第一位」という表題につられて買った。裏に「僕は号泣するのを懸命に歯を喰いしばってこらえたが、ダメだった。」とかいてあった。このくらいの本だと(588P)通常2週間以上かかるが、読み始めると止まらない、物語の展開にズルズルと引きずり込まれてしまい2日で読んでしまった。

当時の日本人が戦争というものをどのように考えていたかがよく解る、また当時の官僚(軍隊も官僚)が如何に自分のことしか考えない輩か等いう事も十分わかる。官僚組織というものは作った時は極めて優秀な存在であり、社会の発展に寄与するが、創生から50年以上たつとピークを迎え、社会を奈落の底へもっていく、自分の事しか考えない組織になり下がるのです。現在の官僚組織も戦後50年以上たち、とっくの間に賞味期限が過ぎているのです。だから官僚制度改革なんて生易しいことでは日本は再生しません。官僚制度の壊滅ということをしなければ、日本は再生しません。

「僕は号泣するのを懸命に歯を喰いしばってこらえたが、ダメだった。」と書いてあったが号泣はしなかったけれど30回以上は涙を流した。本の中で特攻隊とテロリストは同等だという人が出てくるが、第二次世界大戦を史観的に理解していないとこういう主張も出てくるでしょうね。

第二次世界大戦を理解しようとするなら、この本を3回くらい読んでから、他の本を読んだら良いと思う。なぜならこの本が極めて客観的な史観を与えてくれると思うから、この本から出発したらよいと思う。

是非若い人に読んでもらいたいと思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿